【遺伝子組み換え】入門編

中級【入門編】

日本では遺伝子組み換え生物の生産はバラ以外は行われていません。つまり、食料としての栽培は行われていないはずなのです。ではなぜ、このテーマを扱うのかというと、自国での生産を禁止しているのにも関わらず、外国からの輸入品については禁止されていないという、ちょっと不可解な状況だからです。

今世界の遺伝子組換え農作物の栽培面積は年々増加しており、平成30年(2018年)は1億9,170万haとなっています。また、主要な栽培作物は4品目であり、ダイズ(50%)、トウモロコシ(31%)、ワ(13%)及びセイヨウナタネ(5%)となっています。

日本での輸入量は年間2000万t以上で、これは国内の米消費量(800万t)の約2倍以上に当たります。つまり、日本人は知らず識らずのうちに、遺伝子組み換え食品を大量摂取しているのです。

日本ではまず、人工甘味料の原料としてこれらを大量に使用しています。つまり、少なくとも清涼飲料水や子どものお菓子などに含まれる人工甘味料の多くは遺伝子組み換え食品ということになります。後ほど話しますが、加工食品の表示義務はありませんので、本当に知らず識らずです。

また畜産における飼料、食用油などとしてもとうもろこしや大豆、セイヨウナタネ、ワタなどをたくさん輸入しているので、例えば家畜(牛、豚、鶏)などの食肉の中にも生体濃縮された遺伝子組み換え食品が含まれています。食用油に関しては、まともに遺伝子組み換え食品ということになります。

それでいて、GM(Genetically Modified Organism(遺伝子組換え作物))の日本での生産は禁止です。これほどまでに輸入し、流通しているのにも関わらず、生産だけは禁止というのは、あまりに不自然に感じます。

しかし、実際のところ、世界中でのGMの生産・加工やそれを飼料にするという流れは、そう簡単に変えられないかもしれません。なぜなら日本の農業事情から考えても全て排除するのは現状では難しいからです。

そしてGMの摂取による発ガン性は、一般的にも知られるようになってきた周知の事実かと思います。にも関わらずその表示義務については、まだまだ知られていない問題点もあります。

このシリーズでは、そんな「知らなかった」で済まされない、GMの知識を紹介するとともに、あなたがでる限りGMを避ける方法を紹介します。

「遺伝子組み換えでない」とかいてあれば安心と思っているあなたは、一度この記事を読んで、本当のところを学んでみてください。

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